歯のホワイトニングは大きく分けると「ホームホワイトニング」と「オフィスホワイトニング(別称:医療ホワイトニング)」の2種類です。お勧めは両方を併用する治療法です。
まずは、ホワイトニングの魅力を動画でご紹介します。歯を白く見せる治療法はホワイトニングだけではないので、ご希望があればご相談ください。
- 施術名歯のホワイトニング
- 施術の説明歯のホワイトニングは、加齢や食生活などによって変色した歯を漂白剤で脱色して白くする方法です。歯を削る必要もなく、麻酔も必要ありません。
- 施術の副作用(リスク)一時的な疼痛・冷水痛・歯の色ムラを生じる事があります。また患者さんの希望される白さまで到達できない場合もあります。
- 施術の価格3千円~8万円
ホワイトニングに使用する薬剤には過酸化水素や、過酸化水素を弱酸性に調整した過酸化尿素があります。3%の過酸化水素はオキシドールとも呼ばれ、口腔内の殺菌消毒用に使用されています。
どちらの薬剤も米国食品医薬品局(FDA)において、歯のホワイトニング用としてではありませんが口腔内殺菌剤としての安全が保証されています。
国内では歯科大学の研究室でホワイトニング剤についての研究が行なわれており、昭和大学の歯学部をはじめ九州大、新潟大などの歯科研究室から関連論文が出ています。
ホワイトニングの欠点のひとつが知覚過敏です。ホワイトニングは専用薬剤が歯に浸透することで歯の色素を分解する仕組みなのですが、目には見えない歯のヒビや、深いところに歯の詰め物などがあると高い確率で知覚過敏を引きおこします。この症状はあくまでも一時的なので、ホワイトニング治療を中断すれば症状はすぐに消失します。
もう一つの欠点が色の後戻りです。これに関しては個人差もありますが誰でも少なからず起きます。その為、アフターケアを怠ると歯の色は元に戻ってしまいます。そうならない為にはメインテナンス用の歯磨剤を使った歯磨きや定期健診(歯のクリーニング、タッチアップと呼ばれる後戻りした分だけ元の白さに戻す追加ホワイトニング)を続けることで後戻りを防げます。
歯のホワイトニングに関する治療パンフレットや漫画冊子をご用意しました。漫画で分かる「デュアル・ホワイトニング」と漫画で分かる「ホーム・ホワイトニング」については内容の一部が同じになります。
※閲覧にはPDFソフトが必要です。お持ちでない方はAdobe Acrobat Reader DC(無料)からダウンロードしてください。
オフィスホワイトニング(別称:医療ホワイトニングetc)とは歯科医院でおこなうホワイトニングのことです。治療は白くしたい歯にオフィスホワイトニング専用のホワイトニング剤を塗り、専用のライトソースを使用することで薬剤が活性化され、歯の色に変化を起こします。
治療1回の時間は20~30分、これを2~3回ほど繰り返すので合計時間は40~90分ぐらいかかります。お勧めしたい患者様は下記のような方です。
オフィスホワイトニング治療の流れを一例でご紹介します。お口の状態やご希望によっては順番や内容が変わることがあります。
審査・診断後にオフィスホワイトニング治療についてご説明します。患者さまが治療を進めるご意思ならコースの選択や治療計画を決めます。
オフィスホワイトニング実施前の準備として歯面清掃やPMTC、ベースライン・シェードの確認、写真撮影、口唇・歯肉の保護処理などを行います。
ホワイトニング剤を歯面塗布してから光照射します。終わったら薬剤を除去して、フッ素を塗布します。
ホワイトニング効果を判定して、ご希望の色になったら治療は完了です。
ただし、今の歯の状態を持続したい方は、歯科医院でのメインテナンスとタッチアップ(再度おこなうホワイトニング)を定期的に続けてください。
ホームホワイトニングはご自宅で患者さま自身がおこなうホワイトニングです。
最初は歯科医院で診査・診断・カウンセリングをおこなってから、貴方の歯を元にご自宅で使用する精密なカスタムトレーを作製します。
ご自宅ではカスタムトレーの中に過酸化尿素をベースにしたホームホワイトニング剤を入れて、歯につけてもらうだけです。
装着時間は1日に1回、30分~2時間ほど。もちろん、テレビを見たり、読書しながらで構いません。お勧めしたい患者様は下記のような方です。
ホームホワイトニング治療の流れを一例でご紹介します。お口の状態やご希望によっては順番や内容が変わることがあります。
審査・診断後にホームホワイトニング治療についてご説明します。患者さまが治療を進めるご意思ならコースの選択や治療計画を決めます。
カスタムトレーを作製する前に歯面清掃やPMTC、ベースライン・シェードの確認、写真撮影などを行います。
患者さまの歯の型を採ります。
歯の模型を元にカスタムトレーを作製します。約1週間ぐらいかかります。
※トレーを紛失・破損された場合は別途、作製代がかかるのでご注意ください。
患者さまのお口にカスタムトレーが合うか確認します。
まずは、歯科医院でホームホワイトニングの方法をしっかりご説明します。ホームホワイトニング剤には様々な種類があり、それぞれ使用法や装着時間が異なるため担当医の指示に従ってください。
ご自宅でのホームホワイトニングですが、基本的には1日に30分~2時間ぐらいトレーを装着してください。これを4~6週間ぐらい続けると効果が出てくるはずです。
※ホームホワイトニング時の注意事項をデジタルパンフレット(PDF)でご用意しました。パンフレットを見るにはPDFソフトが必要になります。お持ちでない方はAdobe Reader(無料)からダウンロードしてご利用ください。
ホームホワイトニングの効果を判定します。ご希望の色になったら治療は終了ですが、ホワイトニング効果は少しずつ落ちてくるので、適切なプラークコントロールと生活習慣の見直し(色素沈着を起こす飲食や喫煙の制限など)を心がけてください。
また、今の歯を継続させるには当院での定期メインテナンスと、約半年ごとにジェル1~2本を使用したタッチアップ(再度おこなうホームホワイトニング)をするのが効果的です。
※1年以上ご来院がない場合、ホワイトニングジェルのみをお出しすることはできないので、ご注意ください。
歯の着色や変色がなぜ起きるのか、主な理由をご説明します。